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サンパウロ州に野良犬150万匹=ペット手放す人が増加
4月3日(土)
「とっても可愛い猫がいますが、事情があって飼えなくなりました。欲しい人はいませんか? わたしの電話番号は…」。このようなメッセージが最近、ペットを提供するホームページの掲示板でよく見られるようになった。特に子供の書いたメッセージが多く、現代っ子とペットの現状が伺われる。
なついたペットを「ペットが大きくなって家が狭くなった」「引っ越しした」「ペットの毛で健康を損ねた」などの理由で手放す人が増えている。「ペットにあきた」という子供に手を焼いた親が、ペットを提供するケースも少なくない。
脊椎動物感染病コントロールセンター(CCZ)によると、サンパウロ州で現在、百五十万匹の野良犬と二十三万匹の野良猫がいるという。毎月CCZが回収する動物数は約千八百匹に及ぶ。
サンパウロ市の学校でペットの飼育方法を指導しているシウヴィア・パリージ獣医は、「動物は玩具ではない」と厳しく指摘する。あきたからと鎖につないでおき、散歩にも連れて行かないような無責任な飼い主は、動物を飼う資格はない。
八歳のころから捨てられた動物たちを助けている少年がいる。カウエー・ウエマくん(一三)は、これらの動物を家に連れて行き、面倒を見てから新たな飼い主を探している。現在猫十二匹と犬十匹がいるが、引き取ってくれる人はいない。ある日カウエーくんは、川で三匹の子猫が溺れかけているのを見た。カウエーくんは、ロープを自分の体に巻いて川に入り(母親がロープの先端を握って流されないようにした)、子猫たちを無事救出。現在ウエマ家に住み着いている。
(フォーリャ・デ・サンパウロ紙〇三年十一月二十九日)