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ピアウイー州でヒマ栽培=ディーゼル油への混合も

4月7日(水)

 【エポッカ誌】ブラジル・エコジーゼル社とピアウイー州政府は同州カント・デ・ブリチ郡で、二百世帯の農業生産者を招きヒマ(マモナ)栽培を始めた。計画は四月までに五百六十世帯に住宅を充当、一万八千ヘクタールに播き付ける予定。
 実業家ダニエル・ビルマン氏は千五百万レアルを投じ、三十五戸の住宅と学校、保健所、宿泊所、レストラン、クラブ、銀行、郵便局を建てた。各戸は二十五ヘクタールを受け持ち、十五ヘクタールにヒマを栽培する。十ヘクタールは、自家用菜園に活用する。
 ヒマはビルマン氏が、キロ当たり〇・三六レアルで買い上げ輸出用に搾油する。一ヘクタール当たり一・五トンの収穫予想で、十五ヘクタール植えると月収七百レアルとなる計算。農家は収穫の前金として、毎月一最低賃金を受け取る。
 鉱動省は、市販のディーゼル油に混合することを計画中。現在国内で消費するディーゼル油の三〇%が、輸入されている。これをビオ・ディーゼルで代替する考えだ。その他、化粧せっけんやクリームの原料になるグリセリンもヒマから生産される。
 生産農家は十年後、土地と住宅の無償供与を受ける。ヒマは、ピアウイー州の砂地と気候が適しているという。北東伯地方では、まだヒマを知らない人が多い。入植者は全員、電気と水道、シャワーのある家に住むのは、初めてだという。
 農地改革のモデル・ケースにする考えもある。プロジェクトは、ピアウイー州の四カ所とセアラー州の二カ所で進められている。北東伯地方を、大ヒマ生産地に再生する構想だ。各入植地に三十五世帯を投入し、ビルマン氏は入植地を十カ所造成する考えでいる。

 

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