4月9日(金)
ブラジル農業拓植協同組合中央会(原林平会長=リオ単協)は三月二十五日午前十時から、定期総会を力行会館で開催した。当日は、大幅な若返りを図った役員改選のほか、今年初めに発足したばかりの南米日系農協連絡協議会の第一回会議を六月に開催することを決めるなど、新機軸を打ち出した総会となった。
原会長は、「コチア、南伯なき後、農拓協は唯一残された中央会。お願いします。みんなで盛り立てて下さい」と呼びかけた。
農拓協の主な事業は、日系農業者の定着促進事業。具体的には、日系農業者の社会・経済的安定を促進するとともに、農業に関わる最新情報の収集、新知識の普及、営農指導、技術普及などの事業を行っている。雇用農などの自立援助事業もあり、耕地や農業機械購入を支援する融資を行っている。
その他、〇二年に独自にはじめた「日系農協および日系農業者実態調査」は、〇三年からJICA助成事業に認められ、今年度も継続されることになった。同調査によれば、現在の日系農協数は六十三。
また、昨年からホームページ(www.notakyo.com.br)も開設し、最新農業情報を掲載、全伯に散在する農業者を支援すべく、順次内容を増やしていく予定になっている。
当日は役員改選が行われ、人事の若返りを図った。審議会(任期二年)会長=原林平、専務理事=岩城修(スール・マットグロセンセ単協)、理事=近藤四郎(サンパウロ生産者グループⅡ)、小山晃ジュリオ(パラナ・インテグラード単協)、市瀬成生(南伯サンミゲル・アルカンジョ単協)、補充理事=金崎英司(バルゼア・アレグレ単協)、加藤パウロ(南伯グランデ・サンパウロ単協)。
監事会(任期一年)正監事=藤松圧志(ポンタ・グロッサ単協)、南雲和宏(聖西単協)、小池隆一ロベルト(カストロ単協)、補充監事=斉木仁イバン(トメアスー単協)、長谷川和人ロベルト(パウメンセス単協)、渦巻義夫(ジュアゼイロ単協)。
農拓協が代表幹事を務める同南米協議会の幹事団体はブラジルではパラナ・インテグラーダ単協、南伯サンミゲル・アルカンジョ単協、トメアスー単協(佐々木雅人パウロ)、コッパ・セントロ単協(城田芳久ジョゼ)。パラグアイでは同日系農協中央会(田岡功)、アルゼンチンではメルコフロール単協(海蔵寺幸治)、ボリビアではサンファン単協。
農拓協では六月にサンパウロで第一回会議を開催する予定で、会則の確認、日本との交渉などについて話合う。