ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

4月13日(火)

 九日に始まったリオ市のスラム街、ロッシニャの麻薬密売人による縄張り争いは十一日、八人目の犠牲者を数えた。自宅で休養中のアウヴェスさんは、流れ弾を被弾して即死した。リオ市保安局は十日早朝、軍警九百人を出動し騒動を鎮圧した。騒動を引き起こした首謀者、スラム街ヴィジガルのボス・ファリアをリオ保安局は逮捕した。
     ◎
 リオ市北部ヴィーラ・ダ・ペーニャ区で十二歳の少女が十日午前十一時ごろ、ナイフで四十カ所刺されて死亡した。警察は血にまみれていた機械工を発見、逮捕。容疑者は当初殺人を否認していたが、後になってそれを認めた。少女を強姦した疑いもかけられている。少女は祖母と二人暮らしだった。
     ◎
 二〇〇〇年の事故データによると、サンパウロ市で最も交通事故死亡者が多い場所はブラス区で、死亡率は十万人当たり二十人から四十人。バーラ・フンダ区、ベレン区、パリー区が後に続く。〇一年から〇三年にかけて事故死者数、対人事故件数、事故総数とも減少傾向にあるが、サンパウロ市では二・九分に一件の事故が発生、四四・四分に一人が車にはねられ、三日に二人モトボーイが死亡している。
     ◎
 死のクラッシコ(伝統戦)――。ミナス・ジェライス州で最大のライヴァル関係にあるクルゼイロとアトレチコ・ミネイロが十一日、同州選手権決勝で対戦した。試合前には応援団同士の抗争が相次ぎ、競技場があるベロ・オリゾンテ市北部のバスターミナルではクルゼイロファンのフランシスコ・アギナウド・フェリッシオさん(二四)が、アトレチコファンが投げた自家製爆弾に当たり死亡した。選手にとっては生か死の大一番。応援団にとっても命懸けだ。