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ブラジル経済の正念場来る=金利政策の継続を=中銀総裁、批判に答える=通貨も物価も安定

4月14日(水)

 【ヴェージャ誌】ゴイアス州出身のエンリッケ・メイレーレス中銀総裁は、高金利政策で批判や非難を受けない日はない。財界を初め政府、PT、副大統領などから集中砲火を浴びて満身創痍の状態だ。しかし、これは全ての国が艱難(かんなん)を克服するために通った茨の道だとして、総裁は譲らない。

 次は同総裁が、その心中を吐露したインタビューの内容。 
 【もし基本金利を思い切って下げたら、どうなるか】 これまで行った画期的抜本策は全て失敗し、国家経済に悲劇をもたらす。インフレ暴騰と外国資本の逃避、国内総生産(GDP)の激減、外債の決済はモラトリアム前夜に陥る。
 【ブラジル経済は脆弱か】 ブラジルはこれまで、経済成長と対外信用の間にジレンマがあった。経済が成長するときは財政収支に大きな赤字が生じ、対外信用が損なわれた。現在は貿易黒字で経済は成長し、基礎収支も黒字に転じた。これでブラジルのジレンマは、史上初めて解消された。為替率で修正する債務は四〇%から一九%に減少した。経済の虚弱体質は、過去から見ると大きく改善され、外部要因に対抗する体力がついた。
 【副大統領は、財政黒字よりも高金利による赤字の方が多いのは不都合だというが】これまでウナギ上りだった債務残高は、財政黒字によって落ち着きつつある。実質金利は、国債の発行に際しインフレ率に応じて調整される。実質金利は昨年、一三%であったが今は八%に下がった。これは通貨政策も財政政策も好調ということ。債務総額よりも、期限に払う債務コスト(利子)が重要だ。 
 【ブラジルより貧しいインドが債務を一・五%の実質金利で資金繰りするのに、ブラジルはなぜ一〇%もするのか分からないと副大統領がいう。どう説明するか】金利の引き下げは、政府の全員が願うこと。問題は、引き下げ方だ。ブラジルは過去に、あらゆる経験をした。金利を下げようとして、結局上げざるを得なかった。現在の高金利は、過去の愚かな失敗を繰り返さないためのものだ。金利は結果として自然に下がる。現在の金利政策を継続すれば、ブラジルもやがてインドのようになる。
 【昨年の経済成長率が、マイナス〇・二%ヘ落ち込んだことで中銀の責任は】政権を引き継いだ当初、基本金利は現在の二倍、カントリー・リスクは二〇〇〇ポイント以上であった。上半期は経済の信用度が低く、誰も投資を躊躇(ちゅうちょ)していた。〇三年第三・四半期から経済が好転し始めたことは、誰の目にも明らかだ。通貨も物価も安定した。経済成長への条件はそろったが、通貨と物価の安定が経済を成長させるのではない。通貨と物価の安定がない経済成長は、下層階級を直撃し貧窮の中に取り残す。

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