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北東伯に運河の大構想=資金、環境など問題山積

4月14日(水)

 【エポカ誌】ルーラ大統領は、大きな土産を持って故郷へ帰った。干ばつで悩む北東部地方に運河を引いて、乳と蜜の流れる地に蘇らせる大構想だ。北東部の住民四千七百七十万人は感激して構想を聞いた。土産は、他にもある。北東部に百万の雇用創出や国道BR101の複数車線化工事などだ。
 最初に運河の大構想が持ち上がったのは、ドン・ペドロ二世の時代で、一八四七年であった。今回の構想はトカンチンス川の水をサンフランシスコ川へ引き込む計画で、総工費二百億レアル。北東部の干ばつ地帯を潤すには、十分な水量とされる。
 ジョアキン・ナブコ財団は厖大な費用をかけてトカンチンス川から水を引かなくても、北東部地方には必要な水量があるという。問題は、治水管理の不在だとしている。貯水池の造成や雨水の貯水、掘り抜き井戸の掘削、計画的な水利用を実施すれば自給できるという調査結果がある。
 政府要人は北東伯地域の干ばつには、運河を引くしかないと思って疑わない。治水管理など提案しても、聞く耳はない。運河には資金の他に、地域社会への影響や雨季の水量など環境の問題、潅漑農業での経済効果など未知の技術的、科学的問題が山積みだ。
 トカンチンス川やサンフランシスコ川で漁をして生計を立てている家族への影響に触れた資料は、全くない。河川の水路利用に関する資料もない。環境の変化に関する具体的資料も調査もない。単純に水を引いて流すことで、省庁は予算の獲得に奔走している。

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