4月14日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】ジョゼ・ヴェイガス陸相は二十七日、陸軍情報部からアマゾン地方の麻薬密売ルートが、大陸間弾道ミサイルの部品密輸の舞台になっているという報告を受けた。
同ミサイルは九二年まで、旧ソ連邦のウクライナに百十五基も設置されていた。その後解体され、プラチナやレアメタルなどの高価な部品が世界へ密輸されている。取引の仲介をしているのはニューヨークに営業所を構えるロシア・マフィアとされる。
レアメタルのミサイル部品が大陸北辺のガイアナから陸揚げされ、アマゾン地方を経由して麻薬やドイツ製乗用車のベンツ、BMWと交換される。その他軍事用の高精度IT機器やレーダー網の部品も運び込まれる。ソ連崩壊後、ミサイル基地は放置状態にあり、高価な部品は盗まれ放題という。