エコノミーア

4月14日(水)

 連邦下院で承認され、上院へ送られた官民合同プロジェクト(PPP)法案について、建設業組合が同案に異議ありと抗議した。同案でPPPは、入札法適用の義務が免除となっている。同案が原文のまま上院を通過するなら、PPPは汚職の温床になるという。例えば街灯の設置は従来、入札形式が採られた。今後はそれが不要になる。
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 モーターのWEG、車体のマルコポーロ、紡織のサンチスタ、飲料のAmBev、製靴のアザレイア、建設のヴァウテル・トーレスからなるブラジルの企業連合がメキシコ市場へ上陸し、先発の米企業を駆逐しようとしている。従来のブラジル産品の輸出から、メキシコ企業の買収や合併へ乗り出した。まだ米州自由貿易圏発足前で不利だが、ブラジル企業がメキシコで製造した商品は、米国へゼロ関税で輸出できるメリットがある。     ◎
 ブラジルは香水販売で年間十五億レアルを売り上げ、世界第五位となった。香水革命は十八世紀、フランスで始まった。最近は欧米で需要が低迷する中、ブラジルの香水業界は年々一五%増で着実に売り上げを伸ばしている。原住民の香料資源に恵まれるブラジルで、香水チェーンのボチカリオ社K&Gは、百三十万レアルを投じて世界初の香水博物館を竣工した。
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 国際金融市場でブラジルのスプレッド(金利差)取引が、儲け頭のトップとして注目されている。
ブラジルは〇三年、外資を入手するために年利平均で四三・五%の金利を払った。銀行は平均で二三・五%の金利で借りて、企業や個人に年利六七・一%で貸し付けた。これは主要途上国の三・九%に比較したら、十一倍の高金利といえる。