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サンカエターノ初優勝=サンパウロ州選手権=悲願達成に地元熱狂

4月20日(火)

 サンカエターノが悲願の初優勝――。サンパウロ州選手権の決勝第二戦が十八日、サンパウロ市内のパカエンブー競技場であった。初戦に勝利し王手を掛けていたサンカエターノが、パウリスタに二対〇で快勝。クラブ史上初の主要大会での優勝に輝いた。
 十一日の初戦を三対一で先勝したサンカエターノは、一点差で負けても優勝が決まる有利な状況。歴史的な瞬間を目撃しようと、同競技場には初戦の観衆を一万五千人上回る約二万五千人が詰めかけた。
 何としても先制点が欲しいパウリスタに対し、選手層で勝るサンカエターノはこの日も司令塔のマルシーニョを中心に効率的な攻めを披露。前半二十分には、マルシーニョが放ったシュートが相手選手に当たってゴールに飛び込み、先制点をもぎ取った。
 事実上、三点のハンディを背負ったことになるパウリスタも、監督ゼッチの指示のもと必死の攻めを見せるがサンカエターノGKが奇跡的な守備を見せたこともあり、ゴールを破れずじまい。逆に後半終了間際にはサンカエターノにだめ押しの二点目を献上した。
 サンカエターノの地元、サンカエターノ・ド・スール市では同日夜、優勝カップを掲げる選手たちを乗せた車が行進。約六千人のファンが「おらが町」の英雄たちを熱狂的に出迎え、待望の初優勝を祝った。