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刑務所暴動で9人死亡=犯罪組織の抗争が過熱=バラバラ死体を屋上から遺棄 ロンドーニア

4月21日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・オンライン二十日】ロンドーニア州ポルト・ヴェーリョ市ジョゼ・マリオ・アウヴェス最高防備刑務所(通称、ウルソ・ブランコ刑務所)で十八日、服役囚らの暴動が発生した。翌十九日午前、屋上に現れた囚人らが、仲間のバラバラ死体を投げ捨てるという残酷な行為で、同州保安局に要求を速やかに飲むよう圧力をかけた。二十日午前九時時点の警察の情報によると、殺害された服役囚は計九人。服役囚の親戚約百七十人が、軍警を所内に突入させないよう自主的に人質として所内に残っており、警察は服役囚らと再度交渉に当たっている。
 ブラジルのメディアの報道によると十九日午前、覆面を被った囚人らが同刑務所の屋上に現れた。囚人らは同じ監房に入れられていた仲間の服役囚に暴行を加えて殺害。遺体をばらばらにし、屋上から頭部や首のない遺体などを投げ捨てた。エスタード紙は、「まだ息をしている服役囚も、親族の目の前でばらばらにし、トロフィーのように掲げ上げた」と伝えている。
 刑務所内で人質として残った親戚らは、あまりにも無残な光景を目の当たりにして泣き叫んだ。その多くは服役囚の母親や妻たちで、「お願い、もう止めて!」と声を上げて懇願した。
 服役囚の親戚らによると、暴動に加わっている囚人らは、殺害の脅迫を受けて別の監房に収容されている服役囚六十人を殺すつもりだったが、その監房に行くことができないため、過去に仲間割れしたことのある同じ監房の服役囚らを捕えて殺害したという。現在、二十余人の服役囚が縄に縛られ、「殺す」と脅されている。
 この残虐行為の映像は地元テレビ局で放映され、極悪犯罪のほとんどないポルト・ヴェーリョ市民は大きなショックを受けた。〇一年に二十七人の服役囚が刑務所内で虐殺される事件があったが、その時以上の反響を呼んだ。ライムンド・ジーアス警官は、「たとえ犯罪者であっても、誰もこんな仕打ちを彼らにする権利はない」と憤る。
 この暴動のきっかけとなった事件は、十六日に起きた服役囚二人の殺害事件である。刑務所内でライバル犯罪組織同士の抗争が発生し、服役囚二人が殺された。騒動は勢いを増して暴動に発展した。一方、服役囚の親戚の中には、「ある服役囚の妻が訪問時に流産し、刑務所側が救助しなかったので暴動が発生した」と断言する人もいる。
 暴動囚人らの要求事項は、(1)ウルソ・ブランコ刑務所の幹部の更迭、(2)携帯電話の使用許可、(3)食事の質の改善、(4)定期的な食事サービス、などである。

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