4月21日(水)
十九日行われた借家生活者の不法侵入では、立派な自宅を所有する常連も多数参加した。侵入拠点に寝具を持ち込み、参加者らとともに一夜を明かした。あわよくば息子や親戚、知人にもマイホームを貰ってやる魂胆のようだ。全国規模で一斉に四団体が座り込みを行った。リーダーは一晩中、電話連絡でメンバーをかき集め指揮を採った。五月まで侵入攻勢をかける計画らしい。
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「オーメン・アラーニャ(蜘蛛男)」が十九日午前四時ごろ、逮捕された。サンパウロ市北部サンタ・テレジーニャ区にあるマンションの十四階の住民が、向かいの家の洗濯場の手すりにぶらさがっている男を不審に思い、警察に通報した。「蜘蛛男」は二六歳。過去九カ月間で三十カ所以上のマンションに侵入、宝石、現金、携帯電話を盗んでいたという。
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サンパウロ州リベロン・プレット市で失業中の女性(二〇)が十九日朝、バス停で女性からカバンを奪うために生後七カ月の息子を放置した容疑で逮捕された。警察によると、容疑者は鉄道駅近くでベビーカーの中に息子を放置。犯行後、息子を迎えに行った時に逮捕された。しかし、同日午後、第五警察署から女性は逃亡した。一カ月以内に同署からの逃亡は今回が三件目。
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サンパウロ州水道局は、大サンパウロ市圏の深刻な水不足を重視し、市民に水の消費量を二〇%減らすようキャンペーンを実施している。しかしながら、ゴミを再利用するため分別収集を奨励するサンパウロ市は、「汚いゴミは再利用できないので、きれいに洗い、乾いた状態でリサイクルに出すこと」と市民を指導。「水を節約しなければならないのに、ゴミの洗浄は水の無駄遣いにはならないのか?」と、市民は困った表情。サンパウロ市南部の六十二歳の女性は、「皿洗いに使った水で、空き缶やペットボトルを洗えば一石二鳥」とアドバイスしている。