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日本語学校ネットワークづくり=JICA寄贈=パソコン19ヵ所に=ブラジリアの三分一さん謝辞=「地域の指導者育成にもつなげたい」

4月23日(金)

 日本語学校・機関のネットワークづくりを円滑化するため、国際協力機構(JICA)がブラジル日本語センター(谷広海理事長)や各地のモデル校など計十九カ所にパソコンを寄贈した。贈呈式が二十日午後二時から、サンパウロ市パライーゾ区のJICAサンパウロ支所で開かれた。
 全伯モデル校代表者・シニアボランティアの合同連絡会議が毎年初めに、開かれている。
 〇三年、〇四年の過去二年間にわたって、「日本語教育分野におけるネットワークシステム」を確立。教師養成や学校運営のノウハウなどについて情報交換を活発化させていくことが決議された。これを受けて、JICAが機材の贈与を決定した。
 式には越知恭子ノーボムンド日伯学園園長(ベレーンモデル校)、三分一貴美子ブラジリア日本語普及会理事長(ブラジリアモデル校)など遠隔地からの出席もあった。
 佐々木弘一日系社会支援総括による経過説明の後、小松雹玄支所長があいさつ。「式なんか必要ないと思う人もいられるかもしれない。こうやって顔を合わせることで、目的を再確認できるはず。それぞれの学校の教材や取り組みを紹介しあって、課題を解決してほしい」と激励した。  谷理事長は「各地の要望事項などを書いて送ってもらえば、具体的な返答ができる」とパソコンの活用を呼びかけた。
 この後、同理事長が機材贈与確認書に署名。小松支所長に渡した。
 寄贈を受けた側を代表して三分一理事長が「日本語教育の事情はそれぞれ異なる。コンピューターを大いに使って、地域日系社会の指導者育成にもつなげていきたい」と謝辞を述べた。
 パソコンはすべて、同一機種で、今後、最新の基本ソフトも贈られる予定になっている。