4月23日(金)
ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)は二十日、文協ビル内で今年七月のフェスチヴァル・ド・ジャポン(日本祭り)に向けた実行委員会会合を開いた。県連役員や県人会関係者、日系諸団体から約七十人が集まり、実行委員会の立ち上げや企画などを検討。執行部が提出した実行委員会の顔ぶれについて、「代表者会議でまず検討すべき」などの異論が出された。執行部では三十日の代表者会議で、田畑稔副会長を実行委員長とする案を改めて議題として提案し、早期の立ち上げを目指す。
赤字を出した一昨年に実行委員会と執行部との間で、財政的な責任の所在が明らかでなかったことから、七回目となる今回は初めて日本祭りの総括と財務を管轄する総務会を設置した。
初めての顔合わせとなるこの日の会合には、県連関係者だけでなく、文協青年部やアセベックスなど若い世代も数多く出席。特に日本祭りの目玉となる郷土食については三十六県人会の参加が決定した。
昨年から懸案されていた実行委員会の顔ぶれについて執行部は、田畑副会長を実行委員長に、副委員長にはサンパウロ州議会儀典長の高橋カルロス氏と有北和田之示副会長、コーディネーターとして秀島マルセロ氏とする案を発表。これに対し「代表者会議での承認を」「県連外部の人間が何故、入る」などの異論が噴出。一時、会合は紛糾した。
このため執行部では改めて三十日の代表者会議に諮り、承認を受けた後、実行委員会を立ち上げる。
この日明らかにされた予算案ではスポンサー料を約六十万レアルに設定。中沢会長によると、すでに執行部が約三十万レアルのスポンサー料を集めているという。中沢会長は「成功の目処は大体付いた。あとは実行委員会に頑張ってもらう」と話している。