ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

南大河州で大干ばつ=370都市で非常事態令=過去最悪、完全な〝予測外れ〟

4月27日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】リオ・グランデ・ド・スル州(以下、RS州)が現在、過去最悪の大干ばつに見舞われており、同州の都市の七五%に相当する三百七十市が非常事態令を出している。
 同州ヴァーレ・ド・タクアリー地方では降雨が昨年十二月からまったくない状態。州都ポルト・アレグレのグアイーバ貯水池の水位は一メートル下がり、中に沈んでいたゴミが乾いた大地の上に無残にさらけ出された。藻の発生により水も変色している。特に農家が多大な被害を受けており、今年の収穫は望めないのではとの予測まで出ている。大豆の生産にも影響が出ており、損失額は千三百万レアルに達するとみられている。
 同州アロイオ・ド・メイオ市に住むオテルノ・R・シュネイダーさんは、干ばつ被害に悩まされている農業経営者の一人だ。シュネイダーさんの大豆畑は全滅し、トウモロコシは実がならなかった。魚の養殖もしていたが池が干上がり、ひびの入った池の底を歩けるほど。乳牛もやせ細っている。債務を抱えるシュネイダーさんは、二〇〇五年から返済できるよう債権者と再交渉するという。
 RS州では昨年、「今年は大収穫になる」と予測されていたが、完全な予測外れとなった。ジェルマーノ・リゴット同州知事(PMDB=ブラジル民主運動党)は税収減に対応するため、数多くの対策を練っている。
 二十三日から二十五日にかけて細々と降った雨は、一時的に農牧業者の気を和らげ、乳牛用の牧草の種をまいた。しかしながら、大豆とトウモロコシの損失分を取り返すことはできない。
 同州気象観測所は、干ばつが終わったと思うのはまだ早いと警告している。これから先数日間の天気は晴れで、気温も低くなる。それでも過去数カ月間と比べるとまだいい方だという。
 干ばつの原因は、アルゼンチン北部でできた巨大な空気の壁である。ブラジル中央西部と北部、パラグアイから来る湿気はこれに邪魔されて、RS州に届いていなかった。
 雨は徐々に増えると見込まれているものの、この四カ月間の干ばつは後々にまで影響を残すという。川や野原の風景はもっと雨が降らなければ元に戻らない。経済面では、特に非常事態令を出した都市は、早くても〇六年まで不作の影響を受けるとみられている。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button