4月27日(火)
第五回世界ジュニア選手権大会(大阪)の代表選考会を兼ねた第六回リベルダーデ相撲大会が二十五日午前八時から、リベルダーデ広場の特設土俵で開催され、延べ六千人の観客が日本の国技である相撲を観戦した。出場選手の六割は非日系で男子二百五十人、女子七十人の選手が参加。注目の準青年(ジュニア)の部はモリモト・ケンイチさんが優勝、ほか上位三選手が七月に日本で開かれる世界大会への切符を手にした。大会はリベルダーデ文化福祉協会(池崎文博会長)とブラジル相撲連盟(赤木政敏会長)が共催した。
準青年(ジュニア)の部優勝者モリモト・ケンイチさん、同準優勝モンマ・レイナルドさん、三位スガノ・リカルドさん、四位ヤンギ・アンデルソンさんにはそれぞれニッケイ新聞社提供の盾が贈られた。四選手は七月十日と十一日の両日、大阪・堺市で開かれる第五回世界ジュニア相撲選手権大会に出場する。
会場には大勢の人が見物できるよう、三面の観覧席が設けられた。また日本酒の東麒麟から特別提供された甘酒が観客に好評だった。土俵作りは、サント・アマーロからトラック七台分の土を運び二日間がかりで完成したという。
大会関係者は「今大会は大きなケガもなく、素晴らしい大会だった」と喜んでいた。
主な成績は次の通り。
◎幼年男子B三人抜き、タダユキ・ヤマモト(サンパウロ)ら五人◎幼年個人戦、一位=ギリェルメ・ファグンデス(サルト)◎幼年男子A三人抜き、アキオ・セトグチ(サ)ら二人◎幼年男子A個人戦、一位=マウリシオ・モリ(ポンテ・ラザ)◎幼年男子グループ対抗戦、一位=サルト◎少年男子三人抜き、エヴェルトン・ムラカミ(リ)以下四人◎少年男子個人戦、一位=チアゴ・モゴソ(ABC)◎少年男子グループ対抗戦、一位=カ・ボニート◎準青年男子三人抜き、タカヒロ・ヤスダ(サレゾポリス)ら二人◎準青年男子グループ対抗戦、一位=オザスコ◎男子成年三人抜き、カツイチ・フジシロ(パラー州)以下二人◎成年男子個人戦、一位=ジェラルド・フジシロ(パラー州)◎成年男子グループ対抗戦、一位=オザスコ◎幼年女子B三人抜き、ジョイセ・ベゼーラ(ポ・ラザ)◎幼年女子B個人戦、一位=ジョイセ・ベゼーラ(ポ・ラザ)◎幼年女子B個人戦、一位=マリア・リタ・ドミンゲス(イタペチ)◎少年女子個人戦、一位=ルシアナ・サントス(サルト)◎女子軽量級三人抜き、エリカ・ペレイラ◎女子軽量級個人戦、一位=ジュリアナ・メデレイロス(イタペチ)◎女子無差別級三人抜き、フェルナンダ・ペレイラ(リ)ら二人◎女子無差別級個人戦、一位=フェルナンダ・ペレイラ(リ)◎女子無差別級グループ対抗戦、一位=サルト。グループ別成績は三十五ポイントのサルトが総合優勝、二十三ポイントのイタペチニンガが準優勝、二十一ポイントのサント・アマーロが三位、十八ポイントのリベルダーデが四位、十七ポイントのオザスコとABCが五位の成績だった(敬称略)。