4月28日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】〇四年の農業者所得が、千百九十一億レアルに達した。大都市は高金利や勤労所得の低下などで青息吐息の中、そんなことはどこ吹く風といわんばかりに地方都市が沸いている。家電製品は飛ぶように売れ、商店は顧客の応対に追われて忙しい。
綿収穫期に軽トラックは、品不足で発注者が行列をなしている。市街に本宅を購入する農業生産者が、殺到している。邸宅不足で不動産業者は、嬉しい悲鳴を上げている。〇四年の全国の収穫量は一億二千三百万トンと、〇三年と大差はないが、大豆と綿の国際相場に高値が付いているので生産者は運が良かった。
また南部の干ばつと中央西部のアジアかびの被害で価格はこれまでの最高で、市場は強気だ。米や綿、フェイジョン、トウモロコシ、大豆、小麦などの穀類だけで七百五十八億レアル。それにコーヒーやサトウキビ、たばこ、柑橘も含めると〇四年の農業者所得は一千百九十一億レアルで、昨年比一三・五%増となる。
家電製品の人気商品は携帯電話。クイアバ市のエレトロマールは二、三、四月で五千台を現金で売った。チェーン全体の売上も昨年同期比四〇%増の成績。カンポ・グランデ市のカーザ・バイアは、第一・四半期の売上が昨年同期比で五〇%増と笑いが止まらない。基本金利による不況は、全く影響がないという。
綿収穫機は、アメリカ製で七十五万ドルもする。しかし、注文の山。メーカーの納品は、九月で収穫後にしか到着しない。今年綿の植え付け面積は、六万ヘクタールから十六万六千ヘクタールへ急増した。
トラクター二百七十馬力はパン屋の焼きたてのパンのように、待っていて持って行く。九万レアルもするピックアップL200は購入者が列をなし、四十五日もたたないと受け取れない。