4月28日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】ポン・デ・アスーカル・グループ会長となったアビリオ・ジニス氏が、一九八九年の誘拐拉致体験談やジニス家のお家騒動、株券争奪の骨肉の争い、経営危機のエピソードをカンプス出版社から刊行する。
新聞紙上で話題を賑わしたので珍しい話ではないが、事件の真相と、体験を通して学んだ生ける教訓を同氏は吐露する。貴重な体験により生活が規律正しくなり、常に新しい目標に挑戦し勝利者となるため、自分は鍛えられているのだと悟ったという。
ポン・デ・アスーカル本社のジニス氏の応接間には人材マニュアルが置いてあり、体験から得た教訓が書かれている。一、不屈の忍耐について。二、限界への挑戦について。三、どん底での葛藤について。四、辱めや不遇について。五、使命について。六、永遠の繁栄についてなどがある。
同氏は社内にPAクラブを創立し、スポーツを通じて限界への挑戦と不屈の精神を指導している。営業マニュアルのような「ああしろ、こうしろ」はない。全て自助努力で自分の目標を達成せよと助言している。