4月30日(金)
カナリア軍団が、芸術的サッカー披露ーー。サッカーブラジル代表は二十八日、ハンガリーのブダペストで行われた同国代表との親善試合に挑んだ。サンパウロFC時代にコンビを組んだルイス・ファビアーノとカカーが息のあった連携を見せ、四対一で圧勝する原動力となった。
王国ブラジルにとってハンガリーは、通算成績で負け越している数少ない相手。一九五四年の初顔合わせ以来、五試合で一勝三敗一分けとなっていた。
この日は、総監督を務めるザガロが、選手と監督を通じて代表で二百五十試合となる節目だけに、ブラジル選手は試合前「250」の背番号が入ったユニフォームを着て入場し、ザガロに敬意を表した。
負傷のためロナウドに代わり出場したルイス・ファビアーノだが、前半三十二分にカカーが挙げた先制点を華麗にアシスト。さらに同三十五、四十四分には自らもゴールを奪った。
後半にオフサイドトラップの掛け損ないから一点を献上したセレソンだが、後半三十分にはロナウジーニョ・ガウショがDF二人とGKを芸術的なドリブルでかわし、だめ押し点を奪った。
ブラジルは五月二十日、FIFA創立百周年の記念試合でフランス代表との親善試合に出場する。