5月01日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三十日】二十七日、サンパウロ市の清掃会社入札が終了した。しかしながら、フォーリャ紙が匿名希望の人物から入手した書類によって、十五日の時点で入札の結果が決定していたことがこのほど明らかになった。
この書類は、入札に参加した全清掃会社の間で談合があったことを伺わせる内容で、十五日に第十登記所で登録された。これらの会社は、入札価格などを事前に話し合い、入札から落ちた会社は、セー地区役所管轄の特殊区画での清掃を任されることになっていた。
ゴミ収集、処理および再利用サービスの契約期間は二十年。契約はサンパウロ市土木事業局と結ばれ、契約期間は最高二十年まで延長可能である。サンパウロ市が清掃会社に支払う契約費は総額百億レアル以上で、ブラジル国内の清掃関係契約では最高額である。一方、公共道路などを清掃する市内清掃サービスの契約は同市地区役所統括局の担当で、契約期間は五年間。契約費は十四億レアルとされている。
サンパウロ市は二つの清掃地区に分けられ、各地区それぞれ五グループが入札に参加した。この書類には、北西地区の勝者はサンパウロ都市清掃グループ(清掃会社ヴェーガ、カーヴォ、SPFの三社が結成)で、南東地区の勝者はバンデイランテス2グループ(ケイロス・ガウヴォン、LOT、H・ゲーデス)と記述されている。二十七日に出た入札結果は、この書類が示した結果と一致していた。
また同書類には、契約金額が百億レアル以上になることも記載されていた。各地区に回される契約費は五十億レアル以上に達する。この金額も、二十七日の入札結果にあった百三億三千万レアル(四十九億三千万レアル+五十四億レアル)とほぼ同額だ。
市内清掃サービスの契約でも不審な点がある。このサービスの入札は、各地区役所の管轄地域に合わせて、三十一の清掃地区に分けて実施された。ここでも清掃会社間の談合が指摘されている。入札の勝者とされるグループの一つはレオン・レオン・グループで、偶然にも同グループのロジェーリオ・ブラッチ副会長は、アントニオ・パロッシ財務相がサンパウロ州リベイロン・プレット市長だった時の一局長を務めていた。