ピッタ前市長 名誉棄損で拘束=2時間後に釈放=CPI委員長と口論=資金洗浄疑惑で証人喚問
5月6日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙五日】セウソ・ピッタ前サンパウロ市長は四日、上院のCPI(議会調査委員会)でアンテロ・P・バーロス委員長(PSDB)に対して礼を失し、名誉棄損の疑いで拘束された。前市長が八十の質問に回答を拒否したことで、委員長は「あなたは汚職をしたかと質問されたら、回答を拒否しますか」と尋ねた。前市長は「それなら私が尋ねます。あなたが奥さんを殴り続けているかと質問したら、あなたは回答しますか」とやり返した。前市長は二時間後、釈放された。
旧パラナ州立銀行ニューヨーク支店のCC5(海外居住者)口座を通じてピッタ前市長が行ったとされる総額三百億ドルの不正資金洗浄に関する上院CPIで、前市長とバーロスCPI委員長の口論は感情論となり、さらに次のように続いた。
委員長「失礼です」
前市長「あなたも失礼です。私は証人であって、被告人ではありません。私は根拠のない侮辱の標的になっている。そのような質問は容認できません」
委員長「それなら答える。私は夫婦喧嘩などしないし、公金泥棒でもない」
委員長はCPIを中断し、前市長を名誉棄損の容疑で身柄拘束のため連邦警察へ引き渡した。前市長の顧問弁護士は、委員長の質問が前市長の名誉棄損に該等すると訴えた。前市長も委員長の挑発的な誘導尋問、堪忍袋の緒が切れた。
前市長の証人喚問は、これで三回目となった。最高裁のペルーゾ判事は前市長に対し、立場が不利になる場合と公的機関の機密に属する質問には、回答の拒絶を認めた。前市長は愚にも付かぬ質問を省くよう要請し、回答は黙秘権の行使と拒否の一点張りだった。
連邦警察では、後日裁判所へ出頭することで前市長の拘束手続きを取らなかった。前市長の発言が名誉棄損罪に相当するかどうかを、連邦裁判所が審理する。バーロス委員長夫人は、前市長の発言は夫の質問を封じるための抗弁で、失礼でも名誉棄損でもないと述べた。
法学者らは、CPI委員長が名誉棄損を行い拘束は越権行為だとしている。最高裁の判事三人も匿名で、委員長の非を糾弾した。最初に前市長を犯罪人呼ばわりしたのは、委員長であった。それに対する返答は、名誉棄損に当たらないという。前市長については、汚職の有罪判決が出ていないのに拘束するのは間違いだとしている。
法廷では検事の挑発的な誘導尋問にうっかり乗せられ、罪を着せられることは度々ある。法令では犯行現場にいた人は、一般市民が警察官でなくても犯人を拘束できる。法廷で検事が越権行為で挑発した場合、弁護士は検事の拘束を申し立てられる。
法令を盾に取るなら、ピッタ前市長は汚職犯呼ばりをしたバーロス委員長を、拘束できることになっている。CPIに喚問され、偽証したり黙秘権を行使すると拘束される。しかし、前市長は回答拒否を最高裁から許可されていた。また自らを不利な立場へ追い込む証言は、拒否できることが連邦令に保障されている。