ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 〝ゴミ入札〟の捜査を=野党、CPIの設置要求=サンパウロ市

〝ゴミ入札〟の捜査を=野党、CPIの設置要求=サンパウロ市

5月7日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙六日】ブラジル社会民主党(PSDB、野党)は五日、サンパウロ市の清掃会社入札が不正に行われたという情報が盛んに報道されていることを受けて、同市市会議員十九人の協力を得て〃ゴミ入札〃の査察委員会(CPI)を設置するよう要求した。フォーリャ紙は三十日、入札前に清掃会社間で談合があったと報道した。
 CPIが設置されるには二十八人の議員の賛成票が必要となる。PSDBはCPI申請書を市議会に提出したものの、市会議員の過半数は与党側についているため、CPI設置の可能性は低い。
 CPI設置申請書の執筆者、リカルド・モントーロ市議は、「契約額百億レアル以上というブラジル最大の公共入札である。巨額契約は捜査されるべきだ」と主張している。
 一方、市議会の労働者党(PT、与党)リーダーのジョアン・アントニオ市議は、「入札は合法である。CPIが怖いのはPSDBの方だ。サンパウロ州議会(知事はPSDB党員)には四十以上のCPI設置申請書が溜まっているではないか。選挙運動に市議会を利用するな」と激しく反論した。
 現在、サンパウロ市議会で保留されているCPI設置申請書は九十以上である。サンパウロ市は同日、清掃会社の入札を中止せよという裁判所命令の通知を受けた。