軍警官が高齢女性を誘拐=大サンパウロ市圏 20日にわたり監禁=過去5年で8件、軍警11人関与
5月8日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙七日】サンパウロ州市警誘拐対策課(DAS)の捜査官らは三日、大サンパウロ市圏ポアー市の別荘で、軍警兵士二人の命令で誘拐された八十六歳の女性を無事救出した。女性は二十日間にわたって小部屋に監禁されていた。警察聴聞局によると、軍警が関与する誘拐事件は今年二件目で、一九九九年以降では八件目となる。
警察聴聞局のイタジーバ・F・F・クラーヴォ聴聞官は、「頻繁に起きない事件だが、過去数年間に軍警が関与するこの種の犯罪が増加していることは確かだ。二〇〇四年は五月までに二件の誘拐事件が発覚している」と言明している。
軍警官をリーダーとする誘拐グループの大半は、DAS第一警察署の市警官らによって犯行を突き止められ、逮捕されてきた。今回の事件に軍警が関与していると疑っていたDASは、三日午前七時三十分、ポアー市の別荘邸宅に突入した。身代金は支払われずに済んだ。
心臓病にかかっている被害者のC・Gさん(八六)は四月十四日、大サンパウロ市圏スザノ市中心部にある自宅で、三人の男に誘拐された。Cさんは、駐車場や商店などを経営する息子を持つ。
誘拐犯らは、運転手が閉め忘れた正門から侵入。Cさんに「これは誘拐だ」と告げ、連行した。翌日、犯人らは被害者の息子に電話し、身代金二百五十万レアルを要求。またCさんが飲んでいる薬の名前も聞いた。
DAS第一警察署のカルロス・カスチグリオーリ署長によると、隠れ家として使われていた別荘地で、見張り番の別荘の管理人(二三)と電話設置業者(二六)の二人が三日、現行犯逮捕された。二人は軍警兵士二人の写真を見て、リーダーだと確認した。
DASは、軍警官らの誘拐グループが大サンパウロ市圏で起きたほかの誘拐事件にも関与しているとみている。
サンパウロ州警察聴聞局が九九年から捜査してきた八件の誘拐事件では、計十一人の軍警官が関わっていた。クラーヴォ氏は、「軍警から即座に追放されるべき重大な事件である。この二人だけが汚職警官だとは言い切れないのが現状だ」と語る。
今年一月には、大サンパウロ市圏マウアー市で、軍警伍長と軍警兵士が商店主を誘拐する事件が起きている。