5月8日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙六日】サンパウロ市内で運行するタクシーは、独創性を生かした特別サービスで激しい〃お客獲得競争〃を勝ち抜こうとしている。これまで、カラオケ、携帯電話、お菓子、新聞、雑誌などの特別サービスが見られたが、二カ月間ほど前から自動車用DVDの設置という新しいタイプのサービスが生まれた。
タクシー運転手歴三十年のドウリヴァウド・N・シウヴァさん(五一)は、自分のタクシーにDVDを取り付けてから、同業仲間からうらやましがられてしょうがないという。「もう最高ですよ。お客さんは渋滞がひどくても全然気にしないからね」。
スクリーンは助手席の頭部の後ろに設置されている。通常三十分以内で客が下車するため、リクエストが多いのは短時間で見られる歌謡ショーだという。自宅からDVDを持ってきて観る客もいるとか。