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頭使って今日を頑張る=横森さん、ドラセーナ講演好評

5月8日(土)

 【ドラセーナ】横森正樹氏の講演会が一日午前九時よりドラセーナ市シンジカット・ルラルで開催された。
 パカエンブー、イラプルー、ジュンケイロポリス、トゥピーパウリスタ、オーロベルデ各地と地元ドラセーナから百名あまりの農業者が集まった。
 千代田セルジオ同市文協会長の開会の挨拶に始まり、市役所農業部長は「日系農家の発展は市の発展につながる」と述べた。最後に吉岡黎明文協副会長の説明があり、同氏の通訳による講演が始まった。三時間近い話は出席者を魅了し、非常に好評だった。
 特に「農業は過ぎ去った事にこだわってはならない。いつも明日に頭を使い、今日を一生懸命がんばらなくてはならない。絶対に自分に負けてはならない。自分のやることに自信を持って行動することだ。それがひいては良い成果をもたらす事になる」という横森氏の言葉が印象的だった。
 また横森氏は「農業の成功の鍵は家内にある。家内を大切にしなければならない。家族と一緒に働くことだ」と語った。そして最後に「世界に目を向け特にこれからは中国やインドに注目すべきだ」と締め括った。
 講演会が終ってカクテルに移り、出席者同志が「本当に良かった」「日本もブラジルと同じなんだなぁ。農業は簡単ではない」などと話し合っていた。
 また、同行の横森アグノ夫人と宮坂数子栄養学士は教会のコジニアで大豆を使った料理の講習会を開催。婦人たちから喜ばれた。(藤沢国男通信員)