5月13日(木)
【アゴーラ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】パラナ州北部のサンタ・マリアーナ市とバンデイランテス市の境界付近で十一日午前四時三十分、ベリーナ車がバスと正面衝突し、十三人が死亡、二十八人が負傷した。
道路警察によると、国道三六九号線の追い越し禁止区間で、ベリーナ車がトラックを無理やり追い越そうとして、反対車線から来たバスと正面衝突したという。ベリーナ車の運転者、エーリオ・ジーマさん(五三)は即死した。
バス運転手のモアシール・コスタ・シウヴェイラさん(四四)によると、ベリーナ車を避けようとしたが間に合わず、そのままベリーナ車の上に乗り上げ、横転し、樹木などにぶつかったという。「ベリーナ車はトラックの後ろにいた。いきなり急なハンドルさばきでトラックを追い越そうとしたんだ。ブレーキを踏み、避けようとしたけど無駄だった」と話している。
バスには、パラナ州立マリンガー大学に通っていた大学生らが乗っていた。乗客は計三十九人。衝突時の衝撃で五人の乗客が外へ放り出されて即死。ほか五人の遺体がバスの下から発見されており、計十一人が事故現場で即死したことになる。
負傷者らはコルネーリオ・プロコーピオ市、バンデイランテス市、カンバラー市、ジャカレジーニョ市の病院に運ばれた。多くは同日午後には帰宅を許され、一部は患者の自宅付近の病院へ移送された。シウヴェイラさんは肋骨を数本骨折したが、命に別状はない。
事故にあったバスを所有するガルシーア・バス会社のエジソン・A・G・カブレイラさんは、「事故当時は濃い霧が出ており、ベリーナ車の運転者の視界を狭めたのではないか」と推測している。
死亡者のほとんどはマリンガー市出身者。日系人のジュリアーナ・アユミ・フクイ・マルチンスさんもその一人だった。