5月14日(金)
神様、仏様、ロジェーリオ様――。サッカーリベルタドーレス杯の決勝トーナメントが十三日、サンパウロ市モルンビー競技場であり、サンパウロはロサリオ・セントラル(アルゼンチン)に二対一で逆転勝ち、PK戦に持ち込んだ。主将を務めるゴールキーパー、ロジェーリオが相手のキック二本を止める大活躍を見せ、サンパウロを八強に導いた。
敵地での初戦で〇対一で敗れたサンパウロ。最低でも一点差で勝つ必要があるチームを支えようと、平日夜十時近い試合開始にもかかわらず、六万人の大観衆が競技場を埋めた。
一九九二年以降、本拠地での成績は十六戦十六勝のサンパウロは、開始から積極的に敵陣に攻め込んだ。満員の競技場が静まり返ったのは前半六分。サンパウロMFが奪われたボールが、相手の速攻につながり早々に失点し、先制された。
最低でも二点を奪う必要があるサンパウロは、前線にグラフィッチを投入。この選手交代が功を奏し、サンパウロは前半終了直前にグラフィッチが同点ゴールを奪う。さらに後半三十一分にもグラフィッチが追加点をもぎ取り、PK戦に持ち込んだ。
PK戦で、サンパウロは一人目のシシーニョが失敗、絶体絶命の危機に追い込まれたが、ロジェーリオが相手の五人目と六人目を奇跡的に防ぎ、勝利した。
サンパウロはサントス、サンカエターノに続き、八強入り。