5月14日(金)
サンパウロ州コチア刑務所から十二日、服役者三十七人が床下にトンネルを掘って脱走した。同刑務所では定員九十六人の監房に四百一人が拘留されていた。三月十五日にも地下トンネルから二十四人が脱走して、まだ二カ月もたたない間の事件だった。トンネルは前回の近くに、便器の破片で十二メートルにわたって掘られた。出口は市街中心部に通じ、脱走者は服を着替えて逃走した。
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コカイン十三・四キロを隠し持って入国し、昨年八月にインドネシアで逮捕されたブラジル人男性(四二)被告に対して検事は十一日、極刑である銃殺と罰金三万三千ドルを求刑した。在インドネシア・ブラジル大使館は被告が初犯で、警察に協力的である点から極刑は免れると信じている。
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十二日未明、強風と降雹(ひょう)がパラナ州西部のトレード、カフェラーンジアの二市を襲い、鶏舎、豚舎、送電線の鉄塔などを破壊、三十人が軽傷を負った。ドニン・トレード市長は非常事態を宣言、被害総額は一千万レアルを超えると発表。カフェラーンジア市では家屋三千二百棟のうち七〇%が全壊又は半壊した。
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サンパウロ州衛生監督センター(CVS)はこのほど、二十リットル入りの飲料水ガラフォン(プラスチック製の大型びん)の外側を包むプラスチック製の薄い膜の使用を禁止した。ガラフォンが汚れないように膜で覆ってあるわけだが、不注意な消費者は膜を取り忘れ、そのまま水飲み器にガラフォンを突っ込むことがある。この時、膜とガラフォンの間に飲み水が入ると、細菌が繁殖するのに最適な場所となる。昨年五月から十二月までに、サンパウロ市で十五件の飲料水汚染が報告されている。皆さん、ご注意を。