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小型機墜落 33人死亡=アマゾナス州 事故原因は不明=深い密林内で捜索作業難航

5月18日(火)

 【アゴーラ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙十五~十七日、時事十五日、フォーリャ・オンライン十七日】アマゾーナス州マナウス市で十四日、リッコ航空の旅客機がアマゾン森林内に墜落し、乗客三十人、乗組員三人の計三十三人が死亡した。
 墜落したブラジリアPT―WRO機は、コロンビアとの国境に近い同州サンパウロ・デ・オリヴェンサ市から同午後二時二十分(ブラジリア時間午後三時二十分)に離陸し、タバチンガ市、テフェー市を経由して州都マナウスに向かっていた。
 同機のルイ・クレーベル操縦士は同午後六時二十分(ブラジリア時間午後七時二十分)、州都のエドゥアルド・ゴーメス国際空港に「十八分以内に着陸態勢に入る」と連絡した。天気は快晴で、まだ明るかった。空港側は、救急患者などを運んでいた別の飛行機の着陸を優先し、同機に待機するよう命じた。
 だが、それから数分後に同機の交信が途絶え、同空港の滑走路から約三十キロ、ネグロ川から約十五キロ離れた地点に墜落した。墜落現場は深い密林地帯で、事故機が発見されたのは翌十五日午前だった。
 事故の原因は不明。十五日夕方、事故の解明に欠かせないブラックボックスが発見され、民間航空局(DAC)へ運ばれた。リッコ航空のアッチラ・ヤートセヴァー氏は、「同機の操縦士は当社のベテラン操縦士の一人。人為ミスだとは思えない」とショックを隠せない。
 犠牲者の親族の中には、空中で待機させられたため、同機の燃料が切れたのではないかと指摘する人もいた。しかしながら、同機はテフェー市で燃料を満タンにしており、非常事態が起きた場合には五百九十キロ先のサンタレン市まで飛ぶこともできたと、同航空の社員は説明している。
 また同航空のスポークスマンによると、同機は爆発を起こしたとみられるという。ただ、墜落の衝撃で爆発が起きたのか、飛行中に爆発したのかなどは不明。
 地元の法医学研究所(IML)は十七日から、犠牲者の遺体の身元確認を始めた。少なくとも二十四人の遺体が発見されているが、四肢が事故現場周辺に散らばっているので、すべての遺体の発見および確認に時間がかかるとされている。IMLは、遺族に犠牲者の体の特徴などの情報の提供を依頼している。それでも確認が困難な場合は、DNA検査も行われるという。