5月20日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十九日】ここ数カ月間、中銀は基本金利を引き下げ続け、十九日には年率一五・七五%に引き下げられるとみられる一方、金融市場の動揺が原因で、消費者は融資を受ける際にさらに高い金利を払うはめになっている。
二カ月の間にノンバンク(非銀行系)の融資機関の個人向け貸出金利は年利二八七・五二%から二九一・六九%へ、銀行のそれは九九・四〇%から一〇一・四五%へと上昇した。自動車購入ローンの金利は、三月の年利五一・一%から四月には同五二・一%へ上昇している。
こうした金利は先物市場で採用される金利に連動しており、市場が安定しているときは基本金利(現在、年率一六%)に基づいて決まる。例えばインフレ率が下がるとの予測があれば、長期金利は基本金利の低下よりも速いペースで下がるとみられる。市場に悲観的観測が流れると、現在起こっているように長期金利は上昇する。三百六十日ものの「スワップ」金利は一月の一五・二%から五月には一七・七%へ上昇した。
また、個人向け貸し出し金利の上昇は、商店の多くが自己資金に不足し、月賦販売のための資金を金融機関から借り入れる必要があるという、商業部門の金融機関への高い依存性をも反映している。