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日本祭り=若者の働きに期待=全部会で責任者務める

5月20日(木)

 若い世代が実働部隊の中心に――。ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)は十九日夜、リベルダーデ区の文協ビルを会場にフェスチヴァル・ド・ジャポン(日本祭り)の実行委員会を開いた。先日の代表者会議で田畑稔実行委員長が承認されてから初めての会合で、県連幹部に加え三世ら若い世代が多数出席。日系社会最大規模の祭りを盛り上げようとの姿勢を見せた。実行委員会傘下となる十四の部会は、祭りを実質的に企画・運営する「実働部隊」で、日本祭りでは初めて全ての部会の責任者を若者らで占めることが承認された。
 「日系社会を担う二、三世を取り込みたい」という県連執行部の期待に応えるように、この日午後七時から始まった会合には約六十人が参加。中沢会長や田畑実行委員長ら県連幹部を除くと、出席者の大半は二、三十代の若者が占めた。
 先日の代表者会議では、実行委員長など日本祭りを運営する大枠が決まったが、この日は祭りを実質的に企画・運営する部会の設置と責任者の選出が主な議題となった。
 田畑会長を中心とする実行委員会と部会をつなぐパイプ役として、日ポ両語が堪能な秀島マルセロ氏が関わることなども決まった。
 今年の日本祭りの目玉となる緑や食など「七つの広場」を担当する七部会に加え、広報やミスコンテスト、交通など七部会を加えた計十四部会でそれぞれの責任者が決まった。
 また、七回目となる今回初めて文協青年部が文化の部会を担当するなど日系社会全体から若い層を取り込んだ体制となった。中沢会長は「今までは若い世代が一つになれる機会が少なかった。祭りに関わる若い世代が、将来を担ってくれれば」と期待を込める。
 実行委員会が開く毎週一回の全体会議に加え、今後各部会は七月の日本祭りに向け、本格的に動き出す。