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超大型使節団が訪中=ルーラ政権の命運かけ

5月22日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】ルーラ大統領は、これまでで最大級の経済使節団を引率して二十一日午前十時、空路訪中の途に着いた。大統領はブラジルの命運をこの一戦に賭けている。閣僚七人と州知事五人、企業家五百七十四人を同伴した。
 今週のラジオ放送は、中国との合弁事業に賭ける政府と財界の抱負とブラジル経済への戦略的効果を特集した。使節団には財務相や外相、産業開発相、農相、企画相、科学技術相ら七閣僚。州知事ではミナス州、サンパウロ州、E・サント州、バイア州、ピアウイ州などが参加した。
 大統領は専用機で、使節団一行は空軍機に分乗した。カーボ・ヴェルデ、キエフを経て二十三日、北京入りする。二十四日は胡錦濤国家主席と会談、また両国の代表企業による九件の合弁事業の調印が行われる。
 二十五日は温家宝首相と会談後、北京大学にブラジル学部設立のセレモニーを行う。さらに上海へ飛び、世界銀行主催の貧困撲滅会議と伯中ゼミを開催。これから中国の対南米進出には、ブラジルが窓口となって交渉を斡旋する。