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19歳の数学博士誕生=大学飛び越え、博士号修める
5月22日(土)
「数学者は生まれてくる。育てられるのではない」と、フランスの数学者ポワンカレは数学の才能を信じて疑わなかったが、セルジッペ州在住のカルロス・M・S・サントスさんはそれを裏付けた人物だ。
19歳のカルロスさんは4月、ポワンカレが始め、天気予報や株価の変化などに応用される動態システムの研究で博士号を修得した。リオにある国立純粋・応用数学研究所(Impa)で最も若い博士となった。
特別な才能を見出すのに柔軟な米国とは違い、ブラジルの規則は厳しい。カルロスさんの才能もあやうく埋もれるところだった。
アラカジュー市の公立校の教師を両親に持つカルロスさんは幼少の頃から数字に関心を示した。半年で数学の教科書の内容をすべて理解し、8年生(日本の中学3年生)の時は退屈で退屈で、あやうく退学するところだった。
あわてた両親は大学に駆け込んだ。当時のセルジッペ連邦大学数学部長は少年に試験を行ったが、彼の論理的思考力に舌を巻いた。そして14歳でリオに移り、Impaに入所、そこで修士号と博士号を修めることになる。
博士号は修得したが、カルロスさんはまだ大学を卒業していない。法律では大学卒業が大学院修了の前提となっているので、大学を卒業する来年に正式に博士号が認められる。
カルロスさんは今後、パリに留学する予定で、そのための奨学金をすでに決めている。著名な学者のタイプとは違って、恥ずかしがり屋で内向的なカルロスさんだが、友人とのサッカーは欠かさず、フォフォーにも夢中だ。(ヴェージャ誌4月28日)