5月25日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十二~二十四日】ダタフォーリャ調査会社はこのほど、サンパウロ市長選の世論調査を実施し、その結果ブラジル社会民主党(PSDB)のジョゼ・セーラ元保健相が現在二六%でリードしていることが明らかになった。同社はまた、ルーラ大統領(PT=労働者党)やジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事(PSDB)、マルタ・スプリシー現サンパウロ市長(PT)の支持率調査結果も同時に発表している。
今回のサンパウロ市長選の世論調査およびサンパウロ州知事や大統領の支持率調査は、同調査会社が十九日に、サンパウロ市民千八十二人を対象にアンケートを行った結果である。セーラ氏やパウロ・マルフ元サンパウロ市長(PP=進歩党)が立候補する意思を表明してから初めて実施された世論調査でもある。
サンパウロ市長選の世論調査の結果は次の通り。
一位、セーラ氏(二六%)。
二位、マルフ氏(二〇%)、マルタ現市長(二〇%)。
四位、ルイーザ・エルンジーナ元サンパウロ市長(PSB=ブラジル社会党、一一%)。
最近、スイスでマルフ氏の公金横領疑惑の証拠につながる銀行口座が発覚したことや、PSDBがルーラ政権を批判する宣伝番組を放映していることなどが、セーラ氏人気の理由だとされている。
確かに、「マルフ氏には絶対に投票しない」と拒絶反応を示す有権者は全体の五〇%に達し、現在市長選があれば同氏の敗北は確実という状態だ。拒否率では、マルタ市長が四三%で二位。エルンジーナ氏とDRA・アヴァニール氏(PRONA=国家秩序再編成党)はそれぞれ一六%。
セーラ氏の拒否率はわずか一一%で、現時点では、有力候補のセーラ氏を制すのは非常に難しいとされる。ダタフォーリャが、六パターンの二次選予想世論調査を実施したところ、すべてのパターンでセーラ氏がトップに踊り出ている。
興味深いことに、マルタ市政の支持率は上がっており、三月二十五日の二二%から浮上して二八%を記録。これから先の選挙運動次第では、支持率を上昇させることも可能ではないかという見方もあるが、「悪い、最悪」の評価が三九%を維持していることや、マルフ氏同様非常に高い拒否率を記録していることもあり、苦戦を強いられるとみられる。
ルーラ大統領の支持率は、昨年十二月半ばの三五%から十ポイント下がって二五%を記録。「悪い、最悪」の評価は二九%に達し、初めて支持率(良い、最高)を上回った。
一方PSDBのアウキミンサンパウロ州知事の支持率は、昨年同期の調査より五ポイント下がってはいるものの、依然として五三%と好調だ。「悪い、最悪」評価は、二〇〇二年十二月以降一〇%に留まっている。