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ブラジルの鉄道などに投資=中国、農産物・原料確保に布石

5月25日(火)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十四日】二十二日に北京に到着したルーラ大統領は二十四日、インフラ整備への投資に道を開く協定書に署名する。
 ブラジル政府は二十三日、官民合同計画(PPP)に沿って投資を受ける予定のプロジェクトすべてを中国側に発表していたが、その中で、中国政府は特に鉄道、港湾整備、エタノール生産への投資に関心を集めた。短期的には南北鉄道の完成、イタキー港とサントス港の近代化、バイーア州での砂糖きび畑かんがい設備の建設に投資が実施される可能性が高い。
 世界で最も急速に経済成長している中国は、農産物と原料を自国企業に確保・供給することが不可欠とみなしており、そのためブラジルの大豆、鉄鉱石の輸送システム改善に関心を持っている。エタノールは石油代替燃料と考えられ、マンテガ予算管理相によると、中国政府は六億ドルをバイーア州のかんがい計画に投資する予定という。
 ルーラ大統領は二十三日、ペトロブラスの北京事務所開設に立ち会った。また二十四日にはヴァレ・ド・リオ・ドーセ社が中国最大のアルミ生産メーカーの一つチャルコと協定を締結、さらに投資から観光分野まで、十一の協定を両国政府は締結する予定となっている。