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「茶」と「花」大がかりな催し=「日本週間」開会に合わせて

5月27日(木)

 在サンパウロ日本国総領事館(石田仁宏総領事)、茶道裏千家ブラジル・センター(林宗慶代表)、ブラジル生け花協会(田中エミリア会長)は、六月四日午後七時からレアル銀行(パウリスタ通り一三七四)で開かれる「日本週間開会イベント」に合わせて、「茶道裏千家ブラジル・センター五十周年記念展示会」と「生け花協会合同花展」、「『道としての日本文化』出版記念会」を催す。会場提供はレアル銀行。
 今年はサンパウロ市が市制四百五十周年、裏千家ブラジル・中南米が普及活動五十周年を迎えたことから、「何か特別な催しを」と企画された。
 午後七時に開会し、七時半から高橋カルロス氏の司会で様々な日本文化のデモンストレーションが始まる。邦楽グループによる「春の海」の演奏、二天武道研究所による武道の居合が行なわれる他、生け花、茶、書道、和歌の展示もある。
 また、同センターが中心となって編纂した『道としての日本文化』がいよいよ出版される。茶道、華道、武道、書道など「道」と付く日本文化九団体が、日本語とポルトガル語で紹介されている。「ブラジルで普及している日本文化がこの一冊で分かります」と同センターの松原宗美さん。「大学生などが日本文化を調べるのにとても役立つのでは」と田中エミリア会長も推薦する。渡辺博広報文化担当領事は「今回のデモンストレーションや展示が本の中身の紹介になっています」と説明する。
 ブラジル生け花協会には十四流派が所属しており、会場には百十人の作品が展示される予定。中でも会場入り口近くの六メートルの空間には、会長と副会長によるミナス・ジェライス州産の竹を主体とした大作が展示される。
 裏千家は茶室を特設し、お茶のデモンストレーションを行なう他、招待客にお茶とお菓子をふるまう。
 四日は招待客のみの催しだが、五日から九日まで同会場で、一般客を対象に日本文化のデモンストレーションと展示が引き続き行なわれ、『道としての日本文化』も販売される。午前十時から午後七時まで。入場無料。
 デモンストレーションは、裏千家による手前披露(毎日正午、午後一時、二時より三回)、生け花協会による生け花(毎日午後五時半から)、武道居合(七日正午から)。
 渡辺領事は「ブラジルの日本文化二大勢力による大々的な催しです。ぜひ皆さんに足を運んでいただきたい」と呼び掛ける。