ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

強風で満員バスふっとぶ=竜巻発生の可能性=逆さまに落下、2人即死=サンパウロ州

5月28日(金)

 【アゴーラ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十七日】サンパウロ州西部アシス地方パウミタル市で二十五日、時速七十キロ(秒速十九・四メートル〔m/s〕)の強風がバスを転倒させ、死者二人、負傷者四十二人を出す異例の事故が発生した。リオ・グランデ・ド・スル州北部海岸沿いの七都市でも時速九十キロ(二十五m/s)の突風が吹き荒れ、倒木や家屋倒壊などの被害が出ている。ブラジル南部の海洋には再びサイクロンが発生しており、南部で記録された最大瞬間風速は時速百三十三キロ(三十六・九四m/s)に達した。また、強烈な寒波も南部および南東部に到来し、サンパウロ市は一段と冷え込むもよう。
 サンパウロ州パウミタル市で起きた事故は、二十五日正午から三時間にわたって当地を襲った大嵐によって引き起こされた。
 同市内サンジョアキン農場でサトウキビを収穫していたアルバイトの農業労働者約五十人は同午後一時ごろ、強風雨から逃れるために農作業を中止した。うち四十四人は、同農場に停車してあった労働者送迎用のバスの中に避難した。
 ところが、強風は満員バスをふわっと持ち上げ、バスを二回ほど回転させながら四十メートルほど引きずり、逆さのバスを地面へ叩きつけた。この時の衝撃で、労働者二人が即死した。
 被害者の一人、マリア・L・M・アウメイダさん(四六)は、「バスの中で雨宿りしていた時、空が真っ暗になり、バスの屋根ががたがたと揺れ、窓ガラスがいっせいに割れた。いきなりバスが浮き上がり、くるくる回りだした。『助けて!』という悲鳴が上がり、窓から放り出される仲間もいた」と恐怖の瞬間を語る。「バスが逆さまに落下した後、バスに乗れなかったわたしの夫が、バスの車体の間に挟まれて動けなかったわたしを助け出してくれた」。
 マリアさんの夫を含む約十人の労働者らは、雨宿りする場所もなく、地面に這いつくばり、サトウキビの根元を必死につかんで吹き飛ばされないようにしたという。
 同州バウルー市のサンパウロ州立大学(UNESP)気象研究所のジョゼ・C・フィゲイレード教授は、パウミタル市がトルネード(竜巻)に襲われた可能性があるとし、瞬間風速は時速七十キロ(十九・四m/s)以上だったと推測している。
 

こちらの記事もどうぞ

Back to top button