5月28日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十七日】保健省が二十六日に発表した資料によると、二〇〇一年から〇二年にかけて、十万人当たりのエイズ患者数の割合が十四・八人から十二・八人に低下した。この傾向は全地方でみられ、九八年以降続いている。
地方別にみると、患者数の割合が最も高いのは南部(十万人当たり二十・七人)で、以下南東部(十七・一人)、中西部(七・九人)、北東部(五・三人)、北部(五・一人)が続く。この順は〇一年と変わらない。
エイズ患者の多い十都市のうち、五都市はサンタカタリーナ州、二都市はリオ・グランデ・ド・スル州にある。「注射を使う薬物使用者が南部に最も多く、特別な対策が求められている」と保健省エイズ対策プログラムのグランジェイロ・コーディネーターは述べた。
十三歳から十九歳までの男女では、男性患者一人に対し女性一・二人と、女性患者の割合が高い。この年齢層の女性は年長の男性と性的関係を持ち始めることが多く、コンドームなどを使った予防を講じる意識が低いと同コーディネーターは警告した。
患者のうち異性愛者は五七%、麻薬患者一〇・七%、同性愛者一〇・一%、バイセクシュアルは六・二%を占めている。また、通学年数が七年以下の人が患者の四六・三%を占め、教育がエイズ感染と深く関係することが調査により明らかとなった。