5月28日(金)
サンパウロ日伯援護協会社会活動部「奄美事業所」(与座千恵子所長)はサンパウロ市アリカンドゥーヴァ区役所から資金援助を得て、恵まれない子供たちを対象にした非行防止プログラムを拡充させる。区は月に六千百レアルを支援。一日の受け入れ人数を五十三人から八十四人まで引き上げる。契約調印式が二十四日午後四時三十分から、同事業所で開かれた。
式には、区からライラ・ガデリョ区長、ウエタ・エドゥワルド前区長、援協から酒井清一第一副会長、大原毅経営委員長、中矢レナット理事らが臨んだ。
区はサンパウロ市の福祉事業予算から、資金を捻出。契約期間は一年で、満期を迎えたときに見直す。
与座所長は「これから、結構忙しくなると思いますが、みなさんの期待に応えられるようにがんばりたい」と張り切っている。
奄美事業所は昨年十月に発足。今年に入って活動を本格化させた。地域に住む六歳~十四歳までの五十三人を受け入れ、月~金の午前八時から午後五時までダンスやコンピューターなどを教えている。
開所式に、ウエタ前区長が出席。一月~二月には区の福祉士が訪れ、業務内容を評価した。
地域住民にも評判は伝わり、受け入れ人数を増やしてほしいと要望が出されていた。
奄美事業所はデイケアー(通所介護)サービスも実施している。高齢者の支援事業も並行して、充実化していきたい考え。