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未成年者40人を補導=養成された麻薬密売「予備軍」=リオ
6月1日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五月二十九日】リオ市第五警察は二十八日深夜、麻薬取締り法違反の疑いで未成年者グループ四十人を補導した。と同時に、これらグループを指揮していたとみられるロゼマール・ダ・コンセイソン容疑者(二七)を逮捕した。
このグループはリオ市中心部で麻薬を密売しており、補導時に包装した三百個の覚醒剤と六個のコカインを所有していた。
当局によると、約二十日前からグループの動きを察知し、内偵を進めていたもので、写真やビデオでの撮影に成功したため逮捕に踏み切ったという。ビデオテープには四十人全ての顔と活動の様子が鮮明に写されている。四十人の内三十二人は十二歳から十七歳で中には九歳の男児も含まれている。さらにロゼマール容疑者がグループに指揮をしたり販売の方法を教えているシーンもあるという。当局では同容疑者の背後に麻薬組織が介在しているとみて捜査を進めている。
同市治安当局によると、これまでに未成年者の麻薬売人は存在していたが、これ程大がかりのグループの補導は、犯罪史上初めてとのことで、組織の新たな動きとみて警戒を強めている。
未成年犯罪者は、刑期不確定のまま更生施設に送られるが数ヵ月で出所するケースが多い。組織はここに目をつけ、下部組織に未成年者を配置し、いわゆる幹部候補生の「予備軍」を養成していたとみられる。
管轄署のリベイロ署長は「今後この種のいわゆる〃麻薬の路上販売〃が増加する」と指摘、取締りを強化すると語った。