コンビニ時代の到来=生活がスピード化=必要なものを気軽に入手=活気、人間味が持ち味
6月1日(火)
【スセッソ誌】米国で生まれて日本で完成したといわれるコンビニエンス・ストアーが、ようやくブラジルでも市民権を得つつある。ブラジル流コンビニの先駆者マルコス・G・ソウザ氏に業界の近況を聞いた。
次は同氏との一問一答だ。 【よい商品より、いかに売るかが至上命題というが】市場には良質の商品がそろっているが、消費者が知らない。まだ物流に工夫の余地がある。それを求めている消費者に、いかにして届けるかが流通の技術であり今後の課題だ。銘柄やレッテル任せでは不十分。
【スーパーに行けば何でもそろうが、まだ不十分か】時代が、それでは満足しない。秒単位で生活している人に、スーパーは時代遅れ。米国ではショッピングやスーパーが年々、売上を落としている。新しい時代の消費者は、必要な場所に必要な物を必要な価格で必要量欲しいのだ。
ブラジルでも消費者の生活スタイルが電子機器の登場で日進月歩、スピード化し多様化している。スーパーとコンビニ、インターネットと、それぞれが消費者のニーズに応じた使命を求められているのだ。
【コンビニの使命とは】いまブラジルが目覚めつつある新しい時代の小売店は、コンビニだ。消費者の生活に密着したコンビニは、ガソリン・スタンド。燃料ばかりでなく、パンや飲み物、夕飯に必要な食品も、気軽に短時間で入手できたら便利ではないか。
殊にIT時代の影響で、女性の社会進出は著しい。専業主婦という言葉は、死語になりつつある。ITが、女性の社会的地位を変えた。専業主婦の仕事を代行するビジネスも、生まれている。消費者のニーズに応えたバラエティに富んだ持ち帰り弁当の工夫が必要だ。
【コンビニのイメージ作りに、迷っているのでは】店の雰囲気は生き生きとしていて、そこに主人や従業員のエネルギーが満ちていること。これが基本になる。プラス主人の前向きな個性。イメージは、その結果としてある。イメージや営業方針、経営戦略は全てエネルギーの後についてくる。
イメージばかりに気を取られ、生き生きとした雰囲気がないなら主客転倒。人間は無意識のうちに、生気のようなものを求めている。蜂が蜜に吸い寄せられるように、エネルギーが満ちている所に吸い寄せられる性質が、消費者心理だ。
【小売店の問題点は、どこに】小売店の問題は時代や市場、政府の政策にあるのではなく店の中、否、主人の頭の中にある。主人の生活姿勢や感受性、対応性にある。
【なぜ、問題が起こるか】第一に、問題をチャンスに変える考え方の工夫不足。第二に従業員訓練とやる気を起こさせる動機付け不足。第三に取り組む姿勢がない。従業員は訓練しないと、常連客の名前を覚えない。顧客が好む会話や話題を記憶しない。顧客は話相手として愛着を感じない。コンビニはスーパーではない。商品の価格は、スーパーより割高でも人間味のある人間関係が持ち味だ。
【現在、最も成長している産業は】誰でもセキュリティ・サービスと思うが、違う。プロテスタントのキリスト教会だ。牧師は信徒に喜びや希望の言葉を送る。信徒は一人一人が、神の御子だ。信徒は、なけなしの献金を捧げる。コンビニでも顧客を一人一人、尊いお客様として教会の雰囲気を提供できないか。