6月3日(木)
グローボTV局のドラマに数多く出演している俳優のクレーオ・ケラブさん(三一)は五月三十一日夜、サンパウロ市西部モルンビー区のガソリンスタンドで人種差別的発言を受けたとして従業員を訴えた。ケラブさんは黒人で、同従業員に「猿」「黒ん坊」と呼ばれ、もう一人からは銃を向けられたという。ケラブさんの友人の小切手が拒否されたことが言い争いに発展、従業員は「飢え死にでもしろ」と、ののしられたと話している。
◎
国道ドン・ペドロI世百十六キロ地点(ヴァリーニョス市)で一日午前一時半ごろ、ガソリン三万リットルを積載したトレーラーが転倒して牽引車が爆発、ガソリンが漏れ出したために同国道は十二時間通行止めとなった。運転手は脱出して無事。事故原因は運転ミス。
◎
弁護士のドウジヴァルさん(四六)が一日朝、サンパウロ州パウリ―ニア市にある自分の事務所の前で、十一発撃たれて殺害された。市の警備員が現場にいた不審な人物二人を捕まえたが、事情徴収のあと二人は釈放された。同弁護士は労働問題が専門で、警察は仕事上のトラブルが動機とみている。
◎
サンパウロ州の通行料金所七十九カ所は七月一日、七・〇四%の値上げを実施すると発表した。料金の調整はFGV(ジェトゥリオ・ヴァルガス財団)が集計する過去十二カ月のIGP―M(卸売物価指数)に基づいて行われた。サンパウロ州は料金支払いに便利で能率的な磁気カードの使用を推奨している。現在の普及率は、まだ二二%に留まっている。
◎
南大河州モンテネグロ市でヴィアナ(六八)さんは心臓疾患や胃炎などを患いながら、六年間行方不明の息子の子供、孫三人を預かった。政府から毎月受領する孫の生活扶助金の半分を薬代に費やし、孫らに渡さなかった。嫁は義母を扶助金五百レアルの滞納で訴えた。裁判所は扶助金未払いを理由にヴィアナ容疑者を自宅軟禁に処した。期限内に五百レアルを渡さないと、ヴィアナは女子刑務所へ拘留される。