6月3日(木)
[リオ]日本政府春の叙勲で旭日双光章を受章した原林平・ブラジル農業拓殖協同組合理事長(70、ノーヴァ・イグアスー在住)に対する勲章・勲記の伝達式が、去る五月二十七日午後七時、リオ総領事公邸で行われた。関係者四十人余が見守るなか、神谷武総領事が、原さんの功績を紹介、勲章を贈った。
伝達式には、原さんの妻、親族、リオ州日伯文化体育連盟、リオ日系協会、リオ文化協会、商工会議所の役員らが出席、栄誉を祝った。
原さんは、六〇年渡伯。リオ州の湿地帯サンタクルスで近郊農業を学んだあと、マカエ郡サナンズ入植地で仲間と蔬菜栽培、六八年豪雨で撤退を余儀なくされるまで、だれも取り組まなかった地域での農業で結果を出した。最盛期、サナンズ産の野菜はリオ市場でひっぱりだこだった。
八五年から十年間、リオ州文体連の理事長をつとめた。特筆される在任中の事業は、学生寮「日進学寮」の建設、経営だった。
伝達を受けた後、原さんは「私の受章は友人、親族、連盟の役員のみなさんの誠実な協力以外のなにものでもありません。ただただ感謝の気持ちでいっぱいです」と述べた。