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コラム オーリャ!

 若い人たちの読書離れがあり、出版業界は不振といわれる日本だが、あの手、この手で需要を掘り起こす。大きな都市の駅前などでは大型書店がせめぎ合い、競争することで活力を生み出そうとする。
 サンパウロの日系書店もすごい。〃大手〃四店が日本人一世が減っている現状にもかかわらず、営業を続けている。日本のように特に需要の掘り起こしをしなくても(できなくても?)、一世がいる限り、隆々とはいかないが、営業が成り立つようだ。
 一世が七万人といっても、高齢化がすすんでいるし、本を購入し、読書に親しむ人は十人に一人もいないだろう。高価だし、家計の切り詰めを考えた場合、まず削減の対象になるのは「本購入費」だときいたことがある。それでも活字に飢えている移民の本好きには百年の歴史がある。(神)

04/6/5