6月8日(火)
終了間際のPKで勝ち星逃がす――。W杯南米予選でブラジルは六日、チリと対戦し、一対一で引き分けた。予選上位陣のアルゼンチンとパラグアイも引き分けに終わったため、ブラジルは首位を保った。
チリの首都、サンチアゴの冷え込みは厳しくキックオフの時間帯には、わずか三度の気温だったが、ブラジルも先発メンバーうち、ルイス・ファビアーノ以外が欧州で活躍するだけに、問題なし。前半から双方が積極的に攻め合う展開となった。
先制したのはブラジル。前半十五分に、ロナウドからのボールを司令塔カカーがかかとを使った意表を付くパスで、前線にボールを供給。これを受けたルイス・ファビアーノは、GKもかわして、相手ゴールに蹴り込んだ。
ルイス・ファビアーノはオフサイドの位置にいたため、本来ならゴールは無効だったが線審が見落とし、幸運な先取点を得た。
チリは手堅い守備を見せながらも、前線へのパスが不正確でブラジルを崩しきれず、単発的な攻撃どまり。一方、ブラジルも決定機は少なく、一対〇で逃げ切ろうという試合運びに終始した。
守備固めの選手交代を行ったブラジルだが、終了間際の後半四十三分に、主将のカフーが、痛恨のPKを献上。ナヴィアが冷静に決め、チリは土壇場で追いついた。
勝利を逃したブラジルだが、依然首位はキープ。次節は九月にボリビアと対戦する。