6月9日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】警官が盗品を横流ししたり、検問で押収した自家用車を無断で販売するなどの不祥事が明るみに出ているが、サンパウロ州検察庁は捜査令状を持たずに住宅に侵入し、無抵抗の市民に暴行を加えた容疑で軍警四人を起訴した。
この事件は昨年六月十七日サンパウロ市サポペンガ区で、軍警四人が麻薬取引き捜査の一環の家宅捜索と称して住宅に侵入し、住民の夫婦に暴行を加え拷問したもの。同庁は内偵を進め、軍警の犯罪を立証した。
さらに今年五月二十八日にも同様の事件が発生し、十人の軍警が起訴された。同庁によると、この種の行き過ぎ捜査や警官の越権行為の告発が相次いでいるとのことで、全てについて調査し、白黒をはっきり指せるという。