6月10日(木)
ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)の広報によれば、今年の移民九十六周年記念行事は次の五つ。期待された由紀さおり・安田祥子姉妹のコロニア芸能祭出演は難しい情勢になっているが、笠戸丸移民を描くドキュメンタリー映画上映会を文協独自に開くなど、例年にない試みがある記念行事となりそうだ。
(1)先駆者慰霊ミサが六月十八日(金)午前九時からサンゴンサーロ教会(ジョアン・メンデス広場)で。文協と日伯司牧教会の共催。
(2)開拓先亡者追悼仏式大法要が十八日午後一時半から文協記念講堂で。文協、ブラジル仏教連合会、ブラジル日本都道府県人会連合会、釈尊讃仰会、ブラジル仏教婦人連盟。
(3)映画鑑賞会『ブラジル日本移民八十周年記念式典の記録』が十八日の仏式大法要の後、文協記念講堂で行われる。これは移民八十周年祭実行委員会が普天間オルガ監督に依頼して制作した作品。
パカエンブー蹴球場を埋めた大祭典の映像を挟み込みながら、八八年当時に生存していた笠戸丸移民や、笠戸丸以前の移民へのインタビューを中心とした興味深いドキュメンタリー映画だ。上映時間は約一時間半。百周年を四年後に控えた「移民の日」に相応しい、文協主催行事となりそうだ。
(4)白寿者表彰式(三十四人に表彰)が二十七日午前九時から文協記念講堂で。主催は文協。
(5)第三十九回コロニア芸能祭が二十六日(土)、二十七日の午前十時から文協記念講堂で。各種芸能団体やコロニア芸能人約四百人が出演する。主催は文協。期待されていた由紀・安田姉妹の競演コンサートは、残念ながら資金や条件面などの折り合いがつかない状態のよう。