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ガン死亡率に学歴の差=高学歴者は完治が容易=治療後も定期検診が必要

6月16日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十五日】初等教育のみを終えた層のガンによる死亡率が中・高等教育を受けた層のそれよりも高い―。サンパウロがん病院が三年間にわたりガン患者二千七百四十一人を対象に初めて調査した結果、こうした事実が明らかになった。
 同調査によると、進行時のガンが発見された患者のうち六一%が初等教育(八年生)のみを受けた層で、残り三九%はそれ以上の教育層(高校および大学)だった。今回の調査は発ガンと学歴の関係をみたもので、この原因については所得、職業などの社会環境の因果関係をからめる必要があるが、まずは最初の一歩とされている。
 特に注目されるのが、ブラジル人女性の最も高い死亡率七三・三%を占める乳ガンで、進行性ガン患者のうち中・高等教育層の九〇%が完治するのに対し初等教育層は五四%にとどまった。口腔ガン、咽頭ガンもほぼ同様の結果となっている。
 今回の調査の結果、初等教育層(A)、中・高等教育層(B)の完治あるいは治療が有効な割合は、
 ▼口腔・咽頭ガン=初期発見時(A)四四%、(B)一〇〇%、進行時(A)四五%、(B)六九%
 ▼乳ガン=初期発見時(A)九一%、(B)一〇〇%、進行時(A)五四%、(B)九〇%
 ▼子宮ガン=初期発見時(A)九七%、(B)九五%、進行時(A)二八%、(B)三七%
 ▼皮膚ガン=初期発見時(A)七七%、(B)九二%、進行時(A)五五%、(B)八八%
 ▼大腸・直腸ガン=初期発見時(A)八〇%、(B)九三%、進行時(A)一六%、(B)六一%
 さらに調査を担当した医師らは、完治したかに見えても気がつかないうちに転移している可能性があるので定期的に検査を受けることを勧めている。これは完治後八年間続けるのが通常だという。また治療後、後遺症に悩まされたり、学校や社会復帰への遅れなどの問題が発生するので、医師やカウンセリラーの適切な指示を仰ぐことが肝要だとしている。

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