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ガソリン約11%値上げ=石油の国際価格上昇を反映

6月16日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、時事十五日】ペトロブラスは十四日、ルーラ政権発足後初めて燃料価格の値上げを発表した。十五日に精油所価格でガソリンは一〇・八%、軽油は一〇・六%値上げされた。
 消費者へのインパクトは、アルコールとの混合や税金とのからみもあり、石油配給会社とガソリンスタンドのマージンが変わらないと仮定した場合、ガソリンは四・五%、軽油は六・四%になるとペトロブラスは予想している。
 今回の値上げは国際的な石油価格上昇を反映したもので、同社による値上げは〇二年十二月にガソリンが一二・八%、軽油が一一・三%上がって以来約一年半ぶり。〇三年四月三十日にはそれぞれ一〇%値下げされていた。石油アナリストらはこれまで長期間に渡り、需要の多いこれらの燃料価格が安すぎると警告。同社は政府のインフレ抑制策を支援するため、価格を据え置いていた。
 ガソリンの値上げについてパロッシ財務相は十四日、「すべて予想範囲内」と述べ、メイレレス中銀総裁も同じ内容の発言をした。同総裁は先週、一一%までの値上げなら今年の年間インフレ目標五・五%(許容範囲はプラスマイナス二・五ポイント)の達成に影響しないと発言していた。