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リオ 陸軍基地内で爆発=3人死亡、16人重軽傷=何らかの摩擦で引火、暴発

6月18日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】リオ市陸軍基地内で十六日午前八時半ごろ、爆発が起き隊員三人が死亡、十六人が負傷した。うち一人は瀕死の状態で、四人は手足の切断など身体の損傷が激しく、重体となっている。爆発後負傷者を運ぶ救急車、ジープ、ヘリコプターなどで周辺は混乱した。陸軍同地区指令部は原因を調査中だが訓練準備中の事故との見方を強めている。
 爆発が起きたのは同市西部ビラ・ミリタル・デ・デオドロ区にある、陸軍第一パラシュート工兵部隊の爆薬などを格納するテント内でだった。同隊スポークスマンによると、爆発したのはトリニトロトルエンのプラスチック爆弾で、パラシュート部隊が地上に降りる際に地上障害物や地雷を爆破したり、敵が潜んでいる可能性のある建物や穴を取り除いて進軍しやすくしたりするために使用されるという。爆発は暴発事故と見られ、時限装置を仕掛ける際、あるいは移動した際に何らかの摩擦で引火したと考えられ、同指令部は「日頃訓練が行き届いている熟練工なので人為的ミスとは信じられない」と発表している。
 同基地から一キロ離れた地点の住民は「爆音はいつものことで慣れているが、今回はまるで大砲みたいで、家の窓ガラスが震動した」と驚いていた。また、同隊基地前や病院では、入営している隊士の安否を気づかって家族らが詰めかけた。重傷患者の父親は「息子は両方の肺に裂傷があり、生命は神の手に委ねられている」と語った。
 リオ市の軍基地内の事故は、九五年七月にボケイロン島で爆薬が破裂して二十三人が負傷、〇一年十一月には射撃練習中に他兵士の銃が暴発して兵士一人が死亡した事故に次ぎ、今回が三度目となった。