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東西南北

6月19日(土)

 リオ市レーメ区のマンションで十六日午後六時、ドイツ語教師のスイス人、レット・F・ウルマンさん(五六)が男女二人組に殴打されたうえ、七階から生身のまま放り出されて死亡した。死体には電話線で首を絞めた跡と多数の切り傷があった。部屋の中からは大麻六百グラムが発見され、金庫から書類や貴金属が持ち去られた形跡がある。犯行は監視カメラで撮影されていた。
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 十七歳の青年が十六日夜、サンパウロ市ブラス区の少年院内で軍警二人に射殺された。監察課は同軍警二人に事情聴取を行う。遺体は腹部と腕に四発被弾した跡があった。警察署の話では、同青年は保護監察中の身で、事件の日に就職の面接のため外出、昔の仲間と窃盗を働き逮捕された。少年院に戻った同人は軍警の拳銃を奪って揉み合いとなり、駆けつけた同僚に射殺されたという。
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 リオ州ドュッケ・デ・カシーアス市のゴミ埋立地で十五日午後十時ごろ、ゴミ回収作業員三人が収集車から捨てられた四十五トンのゴミの下敷きになって死亡した。同埋立地には一日一万トンのゴミが廃棄されており、高齢者や子供など九百人が市の業務委託を受けた会社で働いていたという。
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 国際労働機関のデータによると、〇一年にブラジルでは、五歳から十七歳までの青少年の一二・七%に当たる五百五十万人が働き、そのうちの約二百二十万人が、金属工業など危険とみなされる八十一種の仕事に就いていた。北部地方では働く青少年の半数が危険な仕事をしていた。法律は十五歳以下の子供の労働を、十六歳と十七歳の青年が危険な職業に就くことを禁じている。